日本化粧品技術者会誌
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B 16メラノーマ細胞を用いた各種植物抽出液のメラニン産生抑制効果の評価
大林 恵岩本 敦弘正木 仁
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1996 年 30 巻 2 号 p. 153-160

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抄録
我々は, マウス由来B 16メラノーマ細胞を用いたチロシナーゼ比活性を指標とするメラニン産生抑制評価法を確立した。さらに, 確立した評価法を用い, チロシナーゼ比活性抑制効果を有する植物抽出液を検索した。その結果, Achillea millefolium, Artemisia copillaris, Eupatorium fortuneiおよびPolygonum cuspidatumについて高いチロシナーゼ比活性抑制効果が認められた。これらの植物抽出液中の有効成分を明らかにするために, ヘキサン, 酢酸エチル, アセトン, エタノール, 水の溶媒を用いてそれぞれ抽出した試料のチロシナーゼ比活性抑制作用を測定した。Achillea millefoliumは酢酸エチル抽出液またはアセトン抽出液に, Eupatorium fortuneiはエタノール抽出液に高い抑制効果が認められた。また, Artemisia copillarisはヘキサン抽出液に, Polygonum cuspidatumは酢酸エチル抽出液に高い抑制効果が認められた。
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