日本化粧品技術者会誌
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分光画像解析による色素沈着の評価 (第1報)
メラニンが存在する場所の皮膚表面からみた相対的深さの推定
金子 治川口 由起子
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1998 年 32 巻 4 号 p. 361-371

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抄録

色素沈着を形成するメラニンが, 皮膚表面からみて相対的に浅い所にあるのか, 深い所にあるのかという情報は, 色素沈着の予防・軽減を目的とした化粧品の有用性を評価するにあたってきわめて重要な情報である。皮膚表面から深さ方向にメラニンの存在する場所が異なる場合, 紫外線写真, 赤外線写真で別個に画像化されるという知見をもとにして, 波長別の分光画像の組合せからメラニンが存在する場所の皮膚表面からみた相対的深さを推定する方法・装置を開発した。また, 色素沈着の色の濃さの数値化, 色の濃さの分類ならびにその画像表示方法, さらには色素沈着面積の数値化について提案した。

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