尚絅大学研究紀要 A.人文・社会科学編
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保育の「表現」領域における幼児の「変化する音楽表現」への着目
曽田 裕司
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2016 年 48 巻 p. 125-135

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抄録

幼児の音楽表現が有する特性として,既成の音楽であれ,自発的に生み出された表現であれ,その正確な再現よりも,しばしば幼児自身が思うままにそれを変化させることがあげられる。これは,幼児による創造性の発露と見ることができ,現代音楽の中にも共通する特徴を見出すことができる。しかし,成人は一般に,楽譜に基づいて演奏を行う習慣があるため,そのような柔軟性を持つ幼児の表現を保育者が支援するためには,保育者養成の段階で経験しておくことが必要となる。そこで本稿では,保育者養成における「表現」領域で扱っておきたい,変化という様相が顕在化する内容として,サウンドスケープ,既成の音楽の環境音化,身の周りにある音素材の付加,構造化された音楽の変化,自発的な鼻歌,身体表現の付加を取り上げ,それぞれの創造的性格を論じるとともに,保育者養成課程における扱い方について考察する。

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© 2016 学校法人尚絅学園 尚絅大学研究紀要編集部会
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