尚絅大学研究紀要 A.人文・社会科学編
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アメリカにおける学校バウチャー制度 : 学力・選択の自由・効率性・平等性への影響(1)
ノーマン ジョシュ
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 50 巻 p. 45-59

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抄録

アメリカ合衆国の学校における学校バウチャーの概念は, 18世紀の終わりごろから存在しているが, 教育方針の議論に影響を及ぼすようになったのはここ数十年のことである。他の先進国と比較して, アメリカ合衆国の標準テストの得点が低いため, 公立学校がきちんとその役目を果してないと考える人が多くなり, 結果として, 学校バウチャーを支持する人が増加してきている。バウチャーの支持者は, バウチャーが学校間の競争を促進することで, 生徒の学力が向上すると確信している。しかしながら, 検討すべき重要な課題の一つは, 競争の促進が教育機会の平等性を真に推し進めるかどうかである。この論文では, 最初に学校バウチャーについて紹介する。その上で, 学校バウチャーが生徒の学力や親の学校選択の自由及び効率性に与える影響について綿密に分析する。そしてこの論文の続編では, 教育の平等性の問題を論じたうえで, アメリカ合衆国において実施されてきた三つの具体的な事例を紹介し, 最後に, 全体の結論と今後の研究の可能性を述べる予定である。

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© 2018 学校法人尚絅学園 尚絅大学研究紀要編集部会
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