2020 年 52 巻 p. 101-111
2003年,就労女性の妊娠期の生活に関する調査を実施し,得られた知見を元に安全性と機能性とファッション性を兼ね備えたマタニティウエアの提案を行った。そして現在,マタニティウエア市場は大きく変容し,ワンピース形式など種類も豊富であり,妊娠前とファッションの嗜好を変えずに衣生活を送ることができるように見える。その一方で,快適性や安全性について考慮されていないウエアも見受けられる。そこで改めてマタニティウエアの研究を進める必要性があると考え,研究に着手した。今回は,マタニティウエアの市場と市販ウエアの現状と課題について報告する。