2018 年 48 巻 p. 49-58
社会人になる前の大学生が、自分の家計を把握し、今後の生活設計に生かすことができるように、家計簿記帳の負担を減らし、家計簿記帳の重要性を認識するための方法として、家計簿アプリを用いた講義を実践した。この結果、学生は2~3日に一回はアクセスし、クイズにの正解率も7割と高く、学習効果があった。またアンケートから入力のしやすさから7割が使いやすかったと答え、紙媒体の家計簿記帳の欠点をカバーしていた。また8割以上がお金に関心を持ち、生活に変化を感じており、7割以上がもっとお金の勉強をしたいと答えていた。このため、家計簿アプリは今後家計簿記帳をするための導入としては有効であることが明らかとなった。