生活経済学研究
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論文
ヘルスリテラシーが医薬品継続消費行動に与える影響に関する実証研究
櫻井 秀彦 森藤 ちひろ岸本 桂子
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 55 巻 p. 1-14

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抄録
本研究では、近年着目されているヘルスリテラシーの概念に着目し、ヘルスリテラシーやその他の構成概念からの服薬継続行動への相対的な影響度を明らかにすることを目的に実証研究を行った。 慢性疾患の患者数が多い高血圧と糖尿病治療薬、ならびに急性期で処方される抗菌薬を服用した計1700名にweb調査を行った(重複無し)。先行研究に基づいて測定した影響要因である自己効力感、患者エンパワメント(情報探索や知識獲得意欲)、ならびに機能的・相互的・批判的の3次元のヘルスリテラシーからの意図的/非意図的な服薬中断への影響、更には服薬継続(アドヒアランス)尺度への影響をパス解析により検討した。 アドヒアランス尺度には、非意図的中断、次いで効力予期の影響が大きかった。意図的中断は慢性期では相対的に強く影響し、抗菌薬では小さかった。また、情報探索と知識獲得、更に批判的ヘルスリテラシーはアドヒアランス尺度に対し負の影響を示した。影響度順から見た場合、飲み忘れ等による非意図的中断への対処が最優先され、次いで効力予期を高めること、更に慢性疾患では意図的な中断への対応も必要なことが示された。一方、影響度は相対的には大きくないものの、情報探索、知識獲得、批判的ヘルスシテラシーなど、患者による情報や知識に対する過度なコミットは自己判断による中断行動の要因となる可能性が示唆された。
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