養殖コイ筋肉脂肪酸組成の季節変動 特にドコサヘキサエン酸について

大野 都美恵; 北島 明香; 村松 綾子; 高 弼虎; 大日向 浩; 黒島 晨汎; 小山 富康; 鈴木 淳一

doi:10.11227/seikisho.37.53

原　著

養殖コイ筋肉脂肪酸組成の季節変動

特にドコサヘキサエン酸について

大野都美恵, 北島明香, 村松綾子, 高弼虎, 大日向浩, 黒島晨汎, 小山富康, 鈴木淳一

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キーワード: コイ, 筋肉脂肪酸, ドコサヘキサエン酸, 季節変動

ジャーナルフリー

2000 年 37 巻 2 号 p. 53-62

DOI https://doi.org/10.11227/seikisho.37.53

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抄録

養殖コイの背部および腹部筋肉,肝膵のトリグリセリドとセリン脂質の脂肪酸組成を夏期と冬期に分析した.これら組織のトリグリセリドレベルは季節間で差がなかった.ドコサヘキサエン酸(DHA)がこれら組織のトリグリセリドおよびリン脂質の主要多不飽和脂肪酸であった.これら組織のトリグリセリドおよびリン脂質分画のDHA,全飽和脂肪酸,単不飽和脂肪酸,多不飽和脂肪酸レベルには季節間で差が見られなかった.これらの結果は多不飽和脂肪酸,特にDHA供給源としての養殖鯉魚肉の栄養価は冬期と夏期では差がないことを示す.

責任著者(Corresponding author)

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