日本生気象学会雑誌
Online ISSN : 1347-7617
Print ISSN : 0389-1313
ISSN-L : 0389-1313
総説
温熱環境と睡眠
都築 和代
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 50 巻 4 号 p. 125-134

詳細
抄録
温熱環境は人の睡眠に影響を与える最も重要な要因のうちの 1 つである.なぜなら,温熱環境が睡眠段階に及ぼす影響は人の体温調節に密接に関係しており,かつ,その体温調節は睡眠を調節する機構にも影響を与えるからである.また,睡眠は人生の 3 分の 1 を費やし,室内環境で行う多くの生活行動のうちの,誰もが行うもっとも普通の行動である.睡眠中の人体周囲の温熱環境は,たとえ家の中でも季節の気候の影響を受ける.そこで,人は時に裸で,あるいは,パジャマを着て,布団などの寝具やエアコン・電気毛布等の電化製品を使い,睡眠のために快適な環境を作ろうとした寝室で就寝する.本論では,睡眠と体温調節との関係,温熱環境が人の睡眠中の体温調節や睡眠そのものに及ぼす影響について述べる.また,夏の睡眠コントロールのためのエアコン,扇風機,頭部冷却の効果や冬の睡眠環境や入浴の影響等についても近年の研究結果を紹介する.
著者関連情報
© 2014 日本生気象学会
次の記事
feedback
Top