2013 年 19 巻 2 号 p. 172-177
製品・サービスのライフサイクルにおいて発生する温室効果ガスを消費者にわかりやすく伝達するCFP(カーボンフットプリント)の取り組みが始まっている。CFPはLCA(ライフサイクルアセスメント)をベースとした環境ラベルの一種であり,マーケティング・コミュニケーション・ツールとして消費者一人ひとりに対するライフサイクル思考の普及とともに購買行動や消費スタイル等が環境に配慮したものに変化することが期待されている。本稿では,CFPの現状と消費行動の変革に向けたマーケティング・コミュニケーションの課題について考察した。