2010 年 62 巻 2 号 p. 180-186
独立成分分析法(ICA)とパラレルファクタ分析法(PARAFAC)という信号処理法を用いて, 自動車の車体の複数の地点での加速度とサスペンションのストロークから道路路面の不整を推定する手法と, 雑音が多く混在した加速度計の計測値から単純支持梁のモード解析を行う手法を提案する.これらの手法の有効性を示すために, 路面を走行する自動車と強制加振を受ける単純支持梁の数値シュミレーションを行い, それらの有効性を示した.ITS技術と融合させれば, 車両および道路などのインフラの新しい状態監視手法となることが期待できる.