2011 年 63 巻 2 号 p. 173-177
本研究では,首都高速道路における車両追突事故リスクの事前予測を通じて,追突事故の減少に寄与させることを主旨とし,追突事故の頻発する首都高速道路3号渋谷線上り・谷町JCT手前のサグ部を対象として,事故発生時の交通流の解析を行った.解析には車両感知器パルスデータを用い,サグ前後における個別車両の速度推移状況から,事故発生のメカニズムを仮定し,追突事故リスクの高いとされるミクロ的な交通流状態を導出した.また,そのようなリスクの高い交通流の出現状況について,分析を行った.