2011 年 63 巻 4 号 p. 451-456
本報では, 小さな都市ダムとして環境・防災の両面から今後の普及が期待される多目的防災貯水槽を, 一般住宅に設置することで, どの程度, 環境負荷の軽減と都市防災性能の向上に寄与できるのかを試算した.具体的には, 一般住宅へ防災貯水槽を設置することの効果とその評価項目を整理して, 評価項目をできる限り定量的かつ簡便に算出することを試みた.本報での評価の算出式と結果は, 多くの仮説と簡便化による試行的なものであり, さらなる検討が必要である.[本要旨はPDFには含まれない]