2012 年 64 巻 2 号 p. 243-247
本稿では, (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のエネルギーITSプロジェクトで開発を進めている, ITSアプリケーションの評価を目的とした交通シミュレーション技術について紹介する.本プロジェクトでは, 交通シミュレーションとCO2排出量モデルを組み合わせてCO2排出量を評価する手法を提案している.交通シミュレーションにおいては, 全国を対象としたマクロレベルの規模から, 数交差点を対象としたミクロレベルの規模までカバーするハイブリッドシミュレーションフレームワークを構築している.また, TSとEMが連携するためのインターフェースとして「Stepwise Speed Function (=SSF)」を開発した.