2013 年 65 巻 2 号 p. 187-193
本研究は,首都高速道路を対象に,事故等突発事象が発生した際においても,利用者が実際に経験する交通状況を的確に情報提供するために開発されたリアルタイム予測シミュレーションについて,突発事象対応モジュールの感度分析結果を報告する.具体的には,突発事象発生時の交通状況予測に対応するためのモジュールである「突発的ボトルネック検出」,「車線閉塞時間予測」,「車線規制下の交通容量予測」,「入口交通量変動予測」,「出口転換予測」の感度分析を実施し,各モジュールが予測精度に与える影響について考察した.