2015 年 67 巻 2 号 p. 119-124
日本における高速道路サグ部における交通渋滞は,同じサグ部ボトルネックであっても様々な交通需要条件で発生する.サグ部の交通渋滞発生の不確実性は,様々な各車両の追従挙動特性に違いがあるためだと考えられる.本論文では,サグ部における交通渋滞発生に影響を与える各車両の追従挙動特性の定量的影響分析研究の取組みの現状を報告する.まず,勾配影響を加味した追従挙動モデルを提案した.計測された車両軌跡データを使い,各車両の追従挙動パラメータを推定した.車両間のパラメータ分布の相関評価と分類を行った.