生産研究
Online ISSN : 1881-2058
Print ISSN : 0037-105X
ISSN-L : 0037-105X
研究解説
プローブ車両軌跡データのみを用いた交通の量的把握
和田 健太郎小林 桂子桑原 雅夫
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 67 巻 2 号 p. 143-147

詳細
抄録

本研究は,複数のプローブ車両軌跡データのみを用いて交通の量的把握を可能とする手法を提案する.この手法は,プローブ車両間の交通状態を Kinematic Wave 理論により補完するものであり,交通状況を反映した車両軌跡のリッチな情報を縮約することなく活用できる.日本国内およびバンコクにおける実データを用いた提案手法の検証により,混雑している道路においては最大30 分程度の間隔の車両軌跡から交通の量的把握が可能であることを示す.

著者関連情報
© 2015 東京大学生産技術研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top