2015 年 67 巻 2 号 p. 161-166
近年,運転支援システムの開発と交通安全の向上のためにドライバの運転特性が注目されている.本研究では,fNIRS を利用した脳活動の計測結果に基づいたドライバ特性の解明のための基礎検討として,直線からカーブへ移り変わる同じコースに対する実車走行実験とドライビングシュミレータ(DS)走行実験を行い,運転中のドライバの走行データと脳の活動の計測が可能であることを検証する.また,実車走行とDS 走行での計測データの比較を行い,特にカーブの入口に対するドライバの運転操作と脳活性特徴について解析した.