2015 年 67 巻 2 号 p. 233-236
2011 年以来福島県矢吹町において東日本大震災により被災した大正ロマンの館の実測調査やその保存活用に向けたワークショップの開催などの研究・活動を展開してきた村松研究室は,これまでの成果を踏まえつつ,来年度の矢吹町の景観計画策定の支援に向けた準備作業を進めている.本稿では既存の景観計画の問題点を整理したうえで,来年度以降矢吹町における景観計画策の背景,目的,対象,目指すべき未来像のそれぞれにつき,現時点における筆者なりの考えを提示することで,今後の議論の土台としたい.