生産研究
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研究速報
共進化GAとMLBルーティング制御に基づく電力最適化OpenFlowネットワークの提案
本間 裕大篠原 悠介千葉 靖伸逸身 勇人
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2016 年 68 巻 4 号 p. 285-288

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抄録

近年,クラウドアプリケーションなどの登場により,データセンタネットワークの重要性が増している.これらは,ピーク時に多くのトラヒックが発生する一方で,その他の時間帯において,多くのネットワーク機器がアイドル状態となることが,よく見受けられる.その意味において,ネットワーク機器の電源を,一時的に切ることは,電力消費量,グリーンネットワーキングの観点からも有益と考えられる.

そこで本研究では,データセンタネットワークへの適用を目指し,トラヒック量に応じて,スイッチのon/off 制御をし得ることを考慮した電力消費量最適化システムの提案を試みる.具体的には,最適化システムの導出を混合整数線形計画問題として定式化することによって,構成するネットワークトポロジー,トラヒックマトリックス,輻輳の回避などを総合的に勘案した,適切なスイッチのon/off 制御を提案する.加えて,MLB マルチパス・ルーティングに基づく近似解法を提案・比較し,その性能評価について議論する.さらには,都市解析分野における,施設配置問題で近年提案された“共進化GA” を用いた定式化を援用した解法とも比較することによって,上述の問題に対し,多角的なアプローチを試みる.

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© 2016 東京大学生産技術研究所
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