2025 年 77 巻 1 号 p. 97-101
本論文では,建築情報モデル(BIM)の外部性に着目し,建物の外部から取得可能な情報のみでモデル化する「ExBIM」を提案する.ExBIMは,建物の外装・外構を主たる対象とし,既存のBIMソフトウェアで作成可能である.この手法により,モビリティの自動運転,環境負荷検討,屋外工作物・外構要素の記述,建物維持管理など,様々な社会課題解決に貢献できる.ExBIMは,既存の3次元都市モデルや地理情報システムを補完し,建築の外部性に対応する情報として有用性が高い.また,情報取得の障壁が低く,コスト効率も良いため,広域的な情報整備に適している.