2026 年 78 巻 2 号 p. 123-128
24本の生きた樹木を癒合させて形成した建築構造を対象に,6台の加速度計を用いた複数回の常時微動計測を行い,全24点の振動特性を取得した.測定データを統合しFDD法により固有振動モードを推定した結果,0.5〜0.7 Hz 付近で第一固有値が卓越し,第一固有ベクトルは広い周波数帯域で一貫した形状を示した.一方,第二固有ベクトルは入力の偏りや計測ノイズに起因する成分と判断された.半値幅法により第1モードの減衰比を ζ=0.16 と推定し,さらに固有ベクトルの自己相関から構造物の回転対称性に対応する特徴的な波数成分を確認した.