シェフィールド大学動植物学部
筑波大学生命環境科学研究科
統計数理研究所
東京大学北海道演習林
2006 年 56 巻 2 号 p. 134-144
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マイクロサテライトなどの多型性の高い遺伝マーカーが登場することによって、植物個体群の花粉散布パターンを詳細に調べることが可能になった。花粉散布パターンの測定は今日、森林断片化の影響、異なる送粉者の効率、野外における近交弱勢、雄性繁殖成功を高めるための繁殖戦略など、様々な研究で応用されている。本総説では、遺伝マーカーが果たしてきた役割をこれらの研究主題毎に整理するとともに、その長所・短所および今後の課題を、生態学的研究手法と比較しながら考察した。
植物生態学会報
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