日本生態学会誌
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特集1 カルタヘナ議定書にある「生物の多様性の保全及び持続可能な利用への影響」はどのように評価できるのか?
遺伝子組換え作物の生物多様性影響評価の現状と課題
水口 亜樹
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ジャーナル オープンアクセス

2016 年 66 巻 2 号 p. 319-323

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抄録

日本において遺伝子組換え生物を使用する場合には、カルタヘナ法にもとづき、生物多様性影響評価が事前に実施される。この生物多様性影響評価には、数多くの生態学的知見等が必要である。農林水産省は、これらの知見を集積するため研究プロジェクトを立ち上げた。本稿ではこの研究プロジェクトで実施され、公表されている研究について紹介し、今後も生物多様性影響評価を科学的な方法で実施するために、さらに何が必要かについて考える。

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© 2016 一般社団法人 日本生態学会
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