繊維製品消費科学
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資料
PAC分析を用いた青年のピアッシングへの意味づけの質的検討
―身体装飾としてのピアスに関する研究(2)―
大久保 智生井筒 芽衣鈴木 公啓
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ジャーナル オープンアクセス

2011 年 52 巻 2 号 p. 121-128

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抄録

本研究では,ピアッシングがどのように個人の中に意味づけられているのかについて,青年を対象としたインタビュー調査を行い,質的に明らかにすることを目的とした.一般的に許容されていないピアッシングを行っている青年と,一般的に許容されているピアッシングを行っている青年の両者から得られたデータに対して,PAC分析を行い検討を行った.その結果,調査対象者の青年2名に共通してピアッシングの否定的イメージが見られた.両者ともピアッシングはファッションの一部として行っているが,社会的には否定的なイメージを持たれており,自己の印象を否定的なものにする行為であることを理解していることが明らかになった.ただし,一般的に許容されていないピアッシングを行っている青年は,不安を感じていながらもファッション性を追求しており,その点が,一般的に許容されているピアッシングをおこなっている青年との違いであることが示唆された.

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© 2011 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
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