繊維製品消費科学
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育児用おむつに関する情報と母親の態度の実態
植竹 桃子
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 54 巻 4 号 p. 339-346

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抄録

おむつを使用中の第1子のみをもつ母親100名を対象として,おむつに関して必要とされている情報,おむつに対する知識・要望などの実態を明確化することを目的として,質問紙調査を行った.100名中96名が紙おむつを使用していたが,紙おむつの装着感に関する理解は充分ではなかった.母親が紙おむつに望むことは「低価格・高品質」であり,さらに製品の選択判断のし易さや,試用のための少量購入等を望んでいた.おむつに関する情報は,病院では出産前・後に主に着脱や交換について教えられるものの,出産後には友人の体験談に依存するケースが多かった.また,布おむつに対して関心がもたれている傾向が認められた.

紙おむつに関する正しい知識,布おむつに関する情報が,病院等の中立の立場から提供されることが望まれる.紙おむつの生産者には,消費者が理解しやすい製品説明や表示,消費者の要望に応じた販売法が望まれる.

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© 2013 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
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