繊維製品消費科学
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フレアースカートの局所的自重変形とこれに及ぼす 布地の力学特性の影響
―重回帰分析を用いて―
瀬尾 香田村 照子
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2017 年 58 巻 8 号 p. 686-696

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抄録

異なる14 種の布地で製作されたフレアースカートの局所的自重変形を,捺印法により計測し,布地,段,列を要因とする三元配置分散分析により検討.また,変形に及ぼす布地の力学特性の影響を重回帰分析により検討した.結果,1)布地,段,列,各要因が有意差を示し,多重比較の結果,局所変形はシルクサテンが最大,ブロードが最小を示し,段では2 段目>1 段目≒3 段目>4 段目の順に,列では左右脇線>左右中間線>中心線の順に大となった.2) 布地の諸元及びKES 値を説明変数とする重回帰分析の結果,1 段目では引張り伸び率が,2・3 段目の左右脇線では,主としてせん断剛性が,同左右中間線では,主として曲げ剛性が,4 段目では糸密度が抽出され,フレアースカートの自重変形に及ぼす布地の力学特性の影響は,スカートの部位によって異なることが明らかにされた. 3) 左右脇線の局所変形の差はバイアス地の目の相違によるもので,これがフレアースカート脇線の捩れの原因と考えられた

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© 2017 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
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