本研究では , 日本代表レベルのラグビー選手に適合したラグビージャージーを設計することを目 的として , ラグビー選手 84 名のトップス対応部分の 3 次元人体形状を相同モデル化して統計的に 解析し体型特徴ごとに分類した . また , 分類された 3 次元人体形状からラグビージャージー用のサ イズ別デジタルボディを生成する手法についても検討した . 相同モデルを最長高径寸法で基準化し て主成分分析した結果より , 胸部や腹部の発達と体全体の厚みが特徴的であることが明らかになっ た . また , クラスター分析の結果より , 胸部や腹部などの発達の強さに基づいて 3 つのクラスター に分類された . これらはフォワード特有の体型 , 様々なポジションに対応可能な体型 , バックス特 有の体型グループに分類されていると推察された . さらに , 選手の身長差への適合性を高めた衣服 設計にするため , 分類したクラスターごとに高径寸法による基準化を行わずに主成分分析を行い , 高径の変化に伴う仮想形状を生成する手法を考案し , 高径寸法と共に変化する体型特徴が反映され たグレーディング用デジタルボディを試作した .