繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
Print ISSN : 0037-2072
ISSN-L : 0037-2072
報文
確率密度関数法によるタンパク質の変性に伴う汚れの付着強度の変化解析
井上 明典亀屋 隆志大矢 勝
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 66 巻 10 号 p. 563-572

詳細
抄録

タンパク質汚れは微生物汚損や感染リスクを伴うため , 適切に評価できる方法が必要である . 本 研究では , 血液タンパク質汚れに焦点を当て , 漂白を含めた洗浄効果を検討した . 血液汚れは漂白 により外観色が薄くなるため , 表面反射率を用いた評価方法は適さず , タンパク質定量による評価 が適している . さらに , ヘモグロビンを用いた評価により , 酸素系漂白剤で処理した場合 , 汚れが 強固に付着し洗浄が困難であることが示された . また確率密度関数法による解析により , 過酸化水 素によるタンパク質の変性は濃度依存的かつ短時間で生じ , タンパク質汚れが未変性と変性したも のの混在状態として評価可能であることが示された .

著者関連情報
© 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top