繊維製品消費科学
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和服の温熱特性に関する研究
(第1報) ―和服地の熱抵抗―
呑山 委佐子田村 照子
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1988 年 29 巻 8 号 p. 333-339

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抄録
和服の着装形態に近似するモデルとして加熱円筒モデルを製作し, それを用いて代表的な和服素材12種を装着した場合の熱抵抗についてその特徴を検討した.和服素材は, 洋服地と比較して熱抵抗が比較的小さく, 素材間の差も小さいこと, しかしs空気層を加えることによって著しく熱抵抗を増加させられること, 一方, 通気性は幅広い分布をし, 特に, 衣服下に空気層をもたせた場合は, 風による熱抵抗の低下は極めて顕著であること, これらの観点から和服素材を特徴ある群に分類すると, 張りがあり, 保温力に富む木綿群, 比較的薄地でドレープ性に富む絹, ポリエステル縮緬群, この中間の特性を持ち通気性の小さい毛・絹紬群, いずれにも属さず, 通気性に富み, 薄地で軽い麻, 厚地で重い紗に分けられることが明らかになった.
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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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