J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

雪氷
Vol. 69 (2007) No. 1 P 21-29

記事言語:

http://doi.org/10.5331/seppyo.69.21


ラージスケールの大気循環場の観点から,平成18年豪雪の実態を調べ豪雪発生の要因を考察した.2005年12月が過去50年間で最も冬季東アジアモンスーンが強く,豪雪発生の主要因であると考えられる.冬季モンスーンの強化と関連する特異な大気循環偏差は主に低緯度域で観測された.具体的には,南シナ海・フィリピン海周辺で活発な積雲対流活動がみられ,その対流加熱により中国南部の対流圏上層に非常に強い高気圧が形成された.大規模な高気圧性渦度が定在ロスビー波の波源となり,東方へのエネルギー伝播を通して冬季東アジアモンスーンの強化に寄与した可能性が示唆される.過去の豪雪年と較べて,熱帯からの遠隔強制が強くみられたのが平成18年豪雪の特徴である.

Copyright © 公益社団法人 日本雪氷学会

記事ツール

この記事を共有