雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
2007年2月~4月に発生した雪崩事故状況調査報告
上石 勲山口 悟佐藤 篤司見玉 裕二尾関 俊浩阿部 幹雄樋口 和生安間 荘竹内 由香里町田 敬諸橋 良後藤 聡輿水 達司内山 高川田 邦夫飯田 肇和泉 薫花岡 正明岩崎 和彦中野 剛士福田 光男池田 慎二会田 健太郎勝島 隆史
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2007 年 69 巻 4 号 p. 507-512

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抄録

2007年2月~4月にかけて4件の大きな雪崩事故が発生した.2007年2月14日には八甲田山系前岳で表層雪崩によってツアースキーヤーの2名が死亡,8名が負傷した.3月18日には,北海道積丹岳で,スノーモービルで走行中の人など16人が雪崩に巻き込まれ,4人が死亡,1人が重傷を負った.また,3月25日には,富士山富士宮口五合目付近でスラッシュ雪崩が発生し,建物と道路施設に被害を与えた.さらに4月18日には富山県立山雷鳥沢で山スキーヤーとスノーボーダーが表層雪崩に巻き込まれ,1名死亡,2名が負傷する事故が発生した.これらの雪崩事故調査から山岳地域では暖冬でも雪崩の危険性は低くないことが確認された.

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© 公益社団法人 日本雪氷学会
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