抄録
日本における平成6年度のプラスチックの製造に伴うエネルギー消費量およびCO2排出量を試算した。その結果,プラスチックの製造に伴うエネルギー消費量は化学工業のうちの42%を占め,その54%はプラスチック素材中に残存していることがわかった。この残存エネルギーは37.0GJ/tであり,高炉・転炉製鋼法で粗鋼2.6tを製造するのに要するエネルギーに相当する。したがって,廃プラスチックのリサイクルは極めて重要である。プラスチックの製造に伴うCO2排出量は,化学工業のうちの37%を占め,石油製品工業,鉄鋼業および窯業・土石製品工業よりも少ないことがわかった。さらに,プラスチックの代替および廃プラスチックのリサイクルについて,エネルギー消費量およびCO2排出量の視点から考察した。