環境科学会誌
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密度汎関数法による光吸収ダイオキシン類の解離特性
山内 俊彦小林 清二伊藤 伸一山崎 和彦亀井 康孝管野 善則
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2006 年 19 巻 6 号 p. 507-515

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抄録
 Gaussian03を用いた密度汎関数法(汎関数:B3LYP)の量子化学計算により,ダイオキシン類の特性及び脱塩素化について明らかにした。 まず,2個のベンゼン環の面構造は,Co-PCBでは2面が結合軸を中心に37 .8度ねじれ,それ以外のPCBでは90度ねじれている。一方,ダイオキシンTCDD及びTCDFで構造最適化すると,2つのベンゼン環は同一平面構造である。また,ダイオキシンの赤外吸収光によるC-C1のストレッチ振動数778cm-1等を決定した。 次に,C-Clの結合性軌道エネルギー曲線から求めた結合エネルギーは4 .1~5.5eVである。また,塩素原子エネルギーとダイオキシンラジカルエネルギーの和とダイオキシンエネルギーとの差から求めた結合解離エネルギーは3 .8~3.9eVである。それ故零点エネルギーは0.38~1.65eVである。また,結合解離エネルギーは,塩素原子の個数に反比例している。 最後に他の脱塩素化のモデルとして水素原子の塩素への接近反応を試行したところ,水素原子による塩素原子引き抜きによる脱塩素化反応が見られた。脱塩素化(引き抜き反応及び光解離)の反応時間は,22~40fsである。
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