2011 年 5 巻 p. 21-33
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スティーヴン・クレインの有名な短編「オープン・ボート」は,フロリダ沖で沈没したキューバ行きのコモドア号が沈没したのち,クレイン自身の30時間におよぶ海上での経験に基づいて執筆された作品である。この作品のテーマは人間と自然との関係である。4人の生存者は小さなボートで漂流し,そのうち3人は無事に陸地に辿り着くが,最も身体的に強靱であるオイル係りのビリーだけが死ぬ。本稿では,ビリーの死に言及しながらこの作品の結末の意味を考察する。
尚絅大学研究紀要 A.人文・社会科学編
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