空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
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季間蓄熱機能を有する空調システムのシミュレーションを利用したコミッショニング : 第2報-運用開始後3年間に亘る運転最適化プロセス
宮田 征門吉田 治典安岡 稔弘竹川 忠克小林 陽一金 政秀天野 雄一朗
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2015 年 40 巻 218 号 p. 19-29

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抄録
冬季の外気冷熱を建物下部土壌に蓄え、これを夏季冷房期の冷熱源として利用する自然エネルギー利用による季間蓄熱空調システムを対象として、その性能検証及び運転法の最適化を行ったプロセスとその結果を示す。本研究では、実験的に様々な運転法を試して適切な運転法を見出すことが困難なシステムに対して、効率よく最適な運転法を見出す手法として、数理モデルを組み合わせて作成したシステムシミュレーションを用いる手法を示し、これを実システムに適用して運転法を最適化した。三年間に亘って計4回運転の最適化を行った結果、一年日と比較すると、三年目の蓄熱量は31%、採熱量は30%増加し、年間のシステム効率は3.61から7.14に向上した。
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© 2015 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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