本研究では、 風力を利用する自然換気装置の中から、 韓国などの住宅や工場でよく用いられる固定型と回転型を対象に、 これらの自然換気性能を明確にすることを目的とし、 実験により検討を行った。 特に、 換気装置の自然換気性能に影響する換気対象空間の給気口の大きさや周囲障害物の位置と距離についても比較検討を行った。 実験結果から、 両換気装置は外部風速とともに換気量は増加し、 給気口面積が大きいほど換気量はより増加することがわかった。 また、 固定型は正面に、 回転型は正面と右側に障害物があると逆流が生じ、 その距離が近いほど逆流量が多くなることがわかった。