空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
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学術論文
熱源・空調システムの最適制御技術の導入に向けた研究
第2報−冷却塔ファン周波数の設定値最適化と実測による効果検証
矢島 和樹赤司 泰義桑原 康浩福井 雅英
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2018 年 43 巻 254 号 p. 33-42

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抄録

本研究は,建物の熱源・空調システム全体のエネルギー消費量を最小化する「最適制御技術」の確立を目的としている。 本報では,エネルギーシミュレーションツールである LCEM ツールを用いて,冷却塔ファンインバータ制御の熱源システムにおける最適な運用方法を検討した。LCEMツールによるケーススタディの結果から,「外気湿球温度」と「熱源機の負荷率」の 2つの計測値から最適な冷却塔ファン周波数を求める関係式を導出した。また,実証実験によって,従来の制御方法や,外気湿球温度から最適な冷却水温度を求める関係式に対して有効性を確認した。

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© 2018, The Society of Heating, Air-Conditioning and Sanitary Engineers of Japan
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