2019 年 44 巻 263 号 p. 19-26
本論文では、設備施工・建築施工における危険・リスク回避するための実践的研究として位置づけ、設備施工・建築施工における危険予知訓練シート(以下、危険予知シートという)を実施し、安全意識の度合いを分析する。そのため、建築設備に特化した危険予知シートを約 5 年かけて建築設備の施工に従事している監督者、作業者、そして、未だ施工の経験がない大学生を対象に、同様のイラストによる危険予知シートを実施し、これらの分析結果についてまとめる。なお、本報では、その 1 として、設備施工に深く関連している 4 つの危険予知シートの実施結果について、作業者、監督者(経験者)、監督者(未験者)と学生の合計(累計)10,113 人を比較検討、考察を行った。