データセンターの冷却システムの低ランニングコスト化を図ることで,多大な消費電力や CO<sub>2</sub> 排出量などの削減の一助になることが期待される。そこで,本研究では,冷凍空調設備メーカーである共同研究先企業と共同で考案した,中間期・冬期の低温の外気条件を積極的に活用するデータセンターの新規冷却システムについて,模擬施設において実証実験を行う。その結果,外気湿球温度と室温の関係を明らかにし,ヒータファンの平均風速が 3.2m/s 以上において,外気湿球温度が 15℃以下の場合,室温を30℃以下に維持することができ,圧縮機を機能させないエバコンのみによるフリークーリングが行えることが実証された。