2021 年 46 巻 290 号 p. 1-9
温水床暖房ユニットの放熱特性試験方法は,空気温度など試験条件の設定目標値に許容範囲を設けており,その許容範囲内の試験条件値における性能値を提示することになっている。そこで,実施した放熱特性試験の試験結果を基に求めた床暖房ユニットの熱抵抗値を利用して,試験条件の設定目標値における性能値を求める標準化方法を提案し,代表条件の試験によりその有効性を検討した。検討した結果,試験条件の設定目標値における性能値に対して6.2~4.0%の範囲内に分布した代表試験結果の性能値を0.2~1.4%の範囲内に入るように標準化することを確認した。また,標準化方法に影響を与える床表面熱伝達率等について検討を行い,その影響の度合いを確認した。