情報提供による在室者の行動変容とその省エネ効果　（第2報）省エネ行動生起確率による行動変容の定量化

抄録

本報では既報の情報提供実験によって得られたデータを用い、情報提供による行動変容の定量化に関して報告する。実験データから省エネ行動生起を判断する手法を提示し、その生起確率を計算し分析した。省エネ行動生起確率は情報提供によって増加した。離席時に機器電源をOFFにするという省エネ行動を促す効果は、その離席時間が長いほど大きかった。省エネ行動生起確率は属性により異なるという分析結果は、今後在室者の行動変容モデルを構築する際に組み込む。