BEMSデータを活用した不具合予兆検知手法に関する研究　（第１報）実データを用いた不具合予兆検知の検討例

抄録

近年省エネ建物ではBEMSの導入が増加している。適切な建物維持管理や省エネ性能継続を実現するには蓄積したBEMSデータを有効に活用・分析することが不可欠であるが，それには多くの手間がかかるため十分に活用できていないのが現状である。筆者らはBEMSデータを活用した不具合予兆検知システムを開発し，大林組技術研究所本館テクノステーションに導入，2020年4月より運用を開始した。本報ではその概要と実データを用いた開発段階における検討事例を報告する。