日本歯科保存学雑誌
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研磨後のコンポジットレジンの表面粗さがその後の着色に及ぼす影響
間 奈津子淺井 知宏手銭 親良末原 正崇森永 一喜村松 敬古澤 成博
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2013 年 56 巻 6 号 p. 617-622

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抄録

目的:本研究の目的は,PMTCに用いる歯面研磨材によるコンポジットレジン表面の粗さの違いが,表面の着色に与える影響を検討することである.材料と方法:試料にはクリアフィルマジェスティLVを用い,直径5mm,高さ3mmの円柱リングに填塞し,光照射により硬化させた.硬化確認後,試料を24時間37℃蒸留水中に浸漬し,試料表面を注水下で#1,000の耐水研磨紙まで研磨し,これを基準研磨面とした.これらの試料を,37℃インキュベーター内でコーヒー(C群)および赤ワイン(W群)中に4週間浸漬した後,微小面分光色差計VSS300Hで測色し,計測結果をL*a*b*表色系を用いて評価した.成績:最終的に用いた研磨ペーストが,RDAの高いものから低いものになるに従い,表面に形成された凹凸が減少していることが観察された.色差はC群,W群ともに表面粗さによる統計学的有意差は認められなかった.結論:コーヒーと赤ワインではコンポジットレジン表面の着色程度は大きく異なったが,同一種類の色素では着色の程度に表面粗さの違いによる差は認められなかった.

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© 2013 特定非営利活動法人日本歯科保存学会
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