色材協会誌
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解説
化粧品で用いられる油性ゲルの物性とその持続性向上技術
柴田 雅史
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ジャーナル 認証あり

2017 年 90 巻 10 号 p. 349-353

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抄録

油性ゲルは,口紅,リップグロス,アイブロウペンシルなど多様な化粧品の基剤として用いられている。化粧品において,持続性能は重要な性能の一つであることから,油性ゲルを肌や唇の上で長時間維持させることが必要である。

油性ゲルは,網状のオルガノゲルとカードハウス構造のワックスゲルに大別できる。固形パラフィンや低分子ポリエチレンなどで形成されるワックスゲルは,スティック製品に適した硬いゲルになりやすく,また塗布した際にはその塗膜はオルガノゲルよりも持続性が良好である。口唇化粧料においては,さらに持続性を向上させるために,唇上の水分でゲル化する剤や,表面にブリードする剤などを添加することが行われている。

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© 2017 一般社団法人 色材協会
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