サブミクロン領域の粉体微粒子は,近年さまざまな産業にその応用範囲を広げている。しかしながら,粒子径の減少にともない,粒子相互の付着性,凝集性が高くなるため,凝集による機能低下が起こる場合があり,微粒子固有の機能を効果的に発現させるには,その分散を制御することが一つの課題となっている。筆者らは,この課題に対して高速攪拌機を応用し,分散性の向上とそれによる微粒子分散系の機能低下の抑制および微粒子本来の機能発現を検討してきた。本報では,薄膜旋回型高速攪拌機を用いることによる,水系微粒子分散液における粒度分布のシャープ化,およびその応用について,光学特性を中心に最新の事例を紹介する。