色材協会誌
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最新顔料講座(第7講)
表面処理工程
菊池 洋匡
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2025 年 98 巻 4 号 p. 115-118

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抄録

有機顔料(以下,顔料とも表記)の性能を最大限に引き出すためには,顔料粒子を微細かつ安定な状態で媒体中に分散させる必要がある。そのために用いられる手法が顔料の表面処理である。これは,おもにインキや塗料用途において,ぬれや分散安定性を向上させる目的で広く利用されている。各種顔料や使用目的に応じた改良が重ねられており,その手法はきわめて多岐にわたる。本稿ではまず,分散における有機顔料の性質を解説し,その後,ロジン処理,ポリマー処理,界面活性剤処理,顔料誘導体処理,表面改質処理といった表面処理方法について説明する。

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