神経眼科
Online ISSN : 2188-2002
Print ISSN : 0289-7024
症例短報
伝染性紅斑(りんご病)に合併した視神経症(炎)の成人例
青松 圭一中尾 雄三浦瀬 文明
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2014 年 31 巻 3 号 p. 326-330

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抄録

症例は近医からの紹介で51歳女性の保育士.視力低下,眼痛,羞明の症状出現の前に,手足の関節痛,頬部の発赤の伝染性紅斑を疑わせる症状があった.両側視神経乳頭浮腫を認め,眼窩部MRIではSTIR 法にて両側視神経の腫大と高輝度信号を認めた.血清学的検査では抗ヒトパルボウイルスB19IgM抗体価の上昇が確認された.治療はステロイドパルス療法を1クール施行.治療前の視力右眼(0.7),左眼(0.3),中心フリッカー値両眼13Hzは,治療後視力右眼(1.2),左眼(1.2),中心フリッカー値右眼37Hz,左眼35Hzまで回復した.発症約3か月後には抗ヒトパルボウイルスB19IgM 抗体価の低下を確認できた.視神経症(炎)の原因疾患の一つとしてヒトパルボウイルスB19感染症も鑑別にあげるべきと考える.

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© 2014 日本神経眼科学会
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