神経眼科
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特集
ロービジョンに対する日本での取り組み―APAOでの受賞報告―
田淵 昭雄
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2017 年 34 巻 1 号 p. 40-45

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抄録

著者は2016年3月に台北で開催された第31回APAO(アジア・太平洋眼科学会,以下APAO)の年次学術総会でThe Outstanding Service in Prevention of Blindness Awardを受賞した.本賞はアジア地域各国において失明予防活動に貢献した個人または団体に毎回贈られるもので,今回は17か国の各眼科学会から推薦された眼科医(但し,フィリピンは1団体)が受賞した.受賞した理由は著者が2000年の「日本ロービジョン(以下,LV)学会」の創立に携わった一人として,当該学会の初代理事長を10年間務め,全国各地での眼科医療関係者のLVケアへの参加を促したこと,2012年度の診療報酬改定で「ロービジョン検査判断料」が新設される際の,「日本LV学会」(当時は髙橋広第2代目理事長)の積極的な働きが原動力となったことなどが主であると推察している.
この受賞を機会に明治時代から2000年までの眼科医のLVケアの歴史を調査し,眼科医のLVケアへの関わりを明らかにした.また,2000年以降における大学病院眼科外来におけるLVクリニックの開設状況および大学教授のLV教育の考え方を紹介した.一方,アジア地域におけるLVケアの状況と日本の眼科医による海外協力について簡単に述べる.

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© 2017 日本神経眼科学会
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