富士重工業健康保険組合太田記念病院 心臓血管センター
東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科
2016 年 48 巻 3 号 p. 337-341
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69歳女性. 回旋枝中間部の90%狭窄に対する冠動脈形成術施行中に左主幹部からの逆行性解離による医原性の大動脈解離をきたした. 解離は, 左主幹部から下行大動脈まで至る巨大なものであったがエントリーポイントをステントにて閉鎖し解離の修復に成功した. さらに術後3カ月後のCTにて偽腔の消失を確認できた. 医原性の大動脈解離は, 稀であるが非常に危険な合併症である. 迅速かつ正確なエントリーポイントの同定, 閉鎖が重要である.
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